ハイツ9室 給水配水管布設工事(詳細施工解説)
📍施工場所:奈良県天理市田井庄町
🏠対象:集合住宅9戸
●工事内容:既設DIP本管からの不断水分岐および各戸給水新設
■ 着工前状況

施工前の現況確認です。
・既設舗装状況
・既設マンホール位置
・道路幅員
・隣接建物との離隔
・他埋設物の可能性
を事前に確認。
道路掘削工事では「事前把握」が最重要です。
マーキングは掘削範囲・切断ライン・既設管想定位置を明確にするためのもの。
この段階での測量精度が、後工程の安全性と品質を左右します。
■ 舗装切断・撤去


アスファルトカッターにて縁切りを行い、
舗装を最小範囲で切断。
重要なのは:
✔ 既設舗装端部を乱さない
✔ 余掘りを出さない
✔ 復旧時の密着性を確保する
無計画な撤去は将来的なひび割れの原因になります。
■ 既設管検測(DIP φ75)

掘削後、既設ダクタイル鋳鉄管(DIP)を露出。
測定結果:
-
口径 φ75
-
深度 H=1100mm
不断水分岐では、
・管種確認
・肉厚確認
・腐食状態確認
・接続位置確認
が極めて重要です。
既設管状態を見誤ると穿孔時に事故につながります。
■ 掘削完了・作業空間確保
分岐装置を安全に取り付けるための作業スペース確保。
ポイント:
✔ 作業員が安全に入れる幅
✔ 穿孔機設置スペース
✔ 適正トルクでの締結管理
深度1m超のため、崩壊防止にも注意。
■ 不断水バルブ取付(核心工程)

φ75×50バルブ付不断水装置を本管へ取付。
この工程が本工事の最重要ポイントです。
通常であれば断水が必要ですが、
不断水工法により給水を止めずに施工。
精度管理項目:
・フランジ締結トルク管理
・パッキン密着確認
・芯出し精度
ここでズレがあると漏水につながります。

さらに、不断水装置接続部にSUSブッシュを挿入。腐食防止・耐久性向上のための重要工程。接続精度が将来の漏水リスクを左右します。
■ 穿孔作業

専用穿孔機にて既設管へ穴あけ。
内部に水圧がかかった状態での作業のため、
✔ 機械固定
✔ 貫通速度管理
✔ 異常振動確認
を慎重に実施。
この工程は経験値が要求される作業です。
■ 切片回収確認

穿孔後に取り出した切片(鉄片)を確認。
確認ポイント:
✔ 切断形状が円形であること
✔ 欠損がないこと
✔ 管内に残留していないこと
異物混入は将来的なバルブ不具合を引き起こします。
■ 水圧試験(1.0MPa)

分岐後、即座に水圧試験実施。
試験圧:1.0MPa
保持時間:規定時間確認
圧力降下:なし
わずかな圧力変動も見逃しません。
ここで不良があれば即修正。
妥協はありません。
■ 保護砂敷設

管周囲に保護砂200mm確保。
役割:
✔ 石噛み防止
✔ 点荷重防止
✔ 管体保護
給水管は柔軟性がありますが、
不均一な埋戻しは破損原因になります。

■ 埋設シート敷設・新設配管布設

新設給水管を各戸へ布設。
埋設深度 H=900mm確保。
埋設表示シートを管上に設置し、
将来掘削時の誤損傷防止。
集合住宅では系統整理も重要です。
■RC埋戻し
層ごとに締固め。
RC材により安定層形成。
締固め不足は沈下原因になります。
■ 粒調砕石転圧

上層路盤形成。
振動コンパクタにて転圧。
密度管理を徹底し、
将来の沈下を防止。
■ 仮舗装施工

アスファルト仮復旧。
・高さ調整
・締固め
・端部処理
既設舗装との段差ゼロ確認。
■ メーターボックス設置

共用部メーターボックス設置。
管理項目:
✔ 水平確認
✔ 高さ調整
✔ 排水確保
✔ 凍結対策
メーターボックスは将来の保守性に直結します。
■ 完了確認
施工完了。
✔ 断水なし
✔ 漏水なし
✔ 沈下リスクなし
✔ 将来維持管理対応可
すべての工程をクリア。
■ 本工事の技術的ポイント
-
不断水分岐による断水ゼロ施工
-
1.0MPa水圧試験合格
-
深度管理(既設H1100/新設H900)
-
保護砂・層転圧による沈下防止
-
メンテナンス性を考慮した設計
■ まとめ
給水工事は「地中品質」がすべてです。
完成後は見えませんが、
見えない部分こそ品質の差が出ます。
今回の天理市田井庄町での
ハイツ9室給水布設工事は、
安全・品質・管理すべてにおいて
問題なく完了いたしました。
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